何がわかる?どう使う?「株価チャートの見方」を画像でやさしく解説
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株価チャートの見方を教えてください。また、みなさんがどう使っているか教えてください。
株式投資をはじめるなら、株価チャートの見方はぜひ覚えておきたいもの。プロの投資家たちも、基本的にはチャートでタイミングを図って売買しています。それくらい大切なものなんです。
ここでは、初心者にまず覚えてほしい「ローソク足」「移動平均線」の見方と使い方について、画像を使ってわかりやすく解説します。
ローソク足の見方は?なにが分かるの?
株価チャートの見方で、はじめに覚えて欲しいのがこれです。ローソクのような見た目から、通称「ローソク足」と呼ばれるもので、これひとつで一日の間の株価の値動きが分かるようになっています。
ちなみに、真ん中の四角形は「柱」、上に伸びる線は「上ひげ」、下に伸びる線は「下ひげ」と呼びます。
では早速、具体的な見方を説明しましょう。
上図をご覧の通り、ローソク足には柱の色が二色ありますよね。これは、一日の始めについた株価(始値)と、最後についた株価(終値)の関係を表しています。
始値より終値の方が高い、つまり一日の間で株価が上がった場合は赤。逆に始値より終値の方が安い、つまり一日の間で株価が下がった場合は青で表します。ちなみに、赤を「陽線」、青を「陰線」と呼びます(赤青ではなく、白黒で表す場合もあります)。
また、「上ひげ」は一日の間の最も高い株価(高値)を、「下ひげ」は一日の間の最も安い株価(安値)をそれぞれ表しています。
これを踏まえて、上図のローソク足を読み解くと、こんなことが分かります。
赤い方(陽線)
この日は170円で取引が始まって、一時160円まで下がったり、200円まで上がったりししながら、最後は190円で引けた(取引が終わった)。
青い方(陰線)
この日は190円で取引が始まって、一時200円まで上がったり、160円まで下がったりしながら、最後は170円で引けた。
たったひとつのローソク足からこれだけの情報が得られるなんて、すごく便利ですよね。
次に、ちょっとイレギュラーな形状のローソク足をお見せしましょう。これが何を表しているか、分かるでしょうか?
左図は柱が赤なので陽線、つまり一日の間で株価が上がったわけです。で、上にも下にもひげがありません。勘の良い方なら、もうお分かりでしょう。答えはこうです。
この日は170円で取引が始まって、最後は190円で引けた。そして最高値は190円、最安値は170円だった。
一方、右図は赤でも青でもありませんよね。分かりますか? 答えはこうです。
この日は180円で取引が始まって、一時190円まで上がったり、170円まで下がったりして、最後は180円で引けた。
要するに、始値と終値が同じ場合は、陽線でも陰線でもないから、こうやって表すわけですね。
このようにローソク足は、一日の間の株価の値動きの幅を知るのに重宝します。なお、ひとつのローソク足で一週分、一月分の値動きを表すパターンもあり、それぞれ「日足」「週足」「月足」と呼びます。あわせて覚えておいてください。
移動平均線の見方は?なにが分かるの?
次に覚えてほしいのが、ローソク足にかぶさるように描かれている3本の折れ線グラフ、通称「移動平均線」です。
移動平均線とは、過去数日間(週足チャートでは数週間、月足チャートでは数カ月間)の終値の平均を線でつないだもの。これを使うことで、単純に毎日の終値をつなぐより、相場の大きな方向性(トレンド)が分かりやすくなります。
上図は、どちらも同じ銘柄の株価の推移をグラフ化したものです。株価は上がるときも下がるときも、ジグザグを描きながら推移することが一般的です。そのため、左グラフのように単純に一日の終値を線で結ぶと、パッと見ではトレンドが分かりづらい。その点、5日移動平均にした右グラフだと、右肩上がりの上昇トレンドであることが一目で分かります。
このように、移動平均線は株価の大きな流れや相場の方向性を理解するうえで、とても便利です。なお、移動平均線は通常、「5日移動平均線(短期線)」「25日移動平均線(中期線)」「75日移動平均線(長期線)」の3種類を使うことが一般的です。短期線と中長期線を比較することで、さらに色んなことが分かったりします(詳しくは後述します)。
「ローソク足」「移動平均線」はこうやって使おう
ここまで「ローソク足」と「移動平均線」の見方について解説してきました。この2つは、売買のタイミングを見極める時に役立ちます。さっそく、基本的な使い方をおさえていきましょう。
「ローソク足」を使って売買のタイミングを見極める
ローソク足はその形状から、買いのチャンス、売りのチャンスを見極めるのに使えます。
たとえば、柱が長い陽線を「大陽線」といい、買いたい人が多く、株価が上がりやすいと考えられることから強い買いのサインとされます。上にも下にもひげがない陽線は「陽の丸坊主」と呼ばれ、取引開始から終了まで上げ続けたことを表し、さらに上昇する可能性があります。
一方、柱が長い陰線は「大陰線」と呼ばれ、強い売りのサイン。上下ともひげのない陰線は「陰の丸坊主」で、さらに下落する可能性があります。
一般的に「買いのサイン」「売りのサイン」といわれるローソク足の形状を上図にまとめました。これらの形をしたローソク足を見つけたら、その後の株価を追いかけてみてください。
「移動平均線」を使って売買のタイミングを見極める
移動平均線を使った買いのチャンス、売りのチャンスの見極め方として覚えてほしいのが、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。
まずは左の図をご覧ください。5日移動平均線(短期線)が75日移動平均線(長期線)を下から上に追い抜くように交差していることがわかります。これが「ゴールデンクロス」で、株価が上昇トレンドに変わったサインとされ、一般的に買いのチャンスと言えます。
一方、右の図は、5日移動平均線(短期線)が75日移動平均線(長期線)を上から下に追い抜くように交差しています。これが「デッドクロス」で、株価が下降トレンドに変化したサインとされ、一般的に売りのチャンスと言えます。
気になる銘柄があるなら、ここで紹介したサインが出ていないかどうかをチェックしてみましょう。
さっそく株価チャートの見方を実践してみよう
ここまで、株価チャートの見方や、初心者がすぐにでも実践できるような基本的な使い方を解説しました。あとは実践あるのみです。気になる銘柄のローソク足や移動平均線を、実際に見てみましょう。
株価チャートは、あなたが気になっている銘柄が「買いタイミングか?」や「売りタイミングか?」を判断する際に役立つものです。もちろん、株価チャートに表れるサインは絶対ではありませんが、知らないより知っている方が有利なのは間違いありません。
株価チャートの見方を学び、しっかりと儲けられる投資家を目指しましょう。
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今回、回答いただいたのは
マネーライター・大山弘子さん
ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
大手旅行代理店勤務後、ソニー創業者の井深大氏が設立した財団法人幼児開発協会での研究企画などの業務に従事。その後、教育専門誌編集記者を経てフリーに。現在、ビジネス誌、マネー誌などで経済、マネー、人材の評価・育成に関する記事を中心に執筆。得意分野は新興国の経済および金融。
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