※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2021/1/13)
「わからないことが多いから、いろいろ相談しながら決めたい」という方にとって、イオン銀行でiDeCo(イデコ)を始めることは良い選択です。毎月の口座維持手数料が最安水準な上、イオンのショッピングセンターにある店舗で365日いつでも相談できる安心感も兼ね備えています。これをご覧の方も、「iDeCoはイオン銀行で」とお考えかもしれませんね。
そこで今回は、イオン銀行のiDeCoおすすめ商品を厳選してご紹介します。投資信託に関する書籍も執筆されたFP頼藤太希さんによるワンポイント解説もあわせてお届けしますので、どの商品にしようか検討中の方はぜひ参考にしてください。
iDeCoの商品(投資信託)の選び方
イオン銀行のiDeCo(イデコ)おすすめ商品をご紹介する前に、まずは商品(投資信託)の選び方について触れておきましょう。
世の中には、投資信託の選び方を教科書的に伝える人が数多くいます。それによると、
- 「どこに投資しているか?」
- 「何に投資しているか?」
- 「運用スタイルはどうか?」
- 「信託報酬は他と比べてどうか?」
- 「過去の運用実績はどうか?」
- 「純資産総額の規模は?」
等々、すべて調べ尽くす必要があるそうです。
しかし、これらをすべて調べて優劣をつけるなんて、初心者が容易にできますでしょうか? なかなか難しいですよね。そんな時におすすめしたいのが、「純資産総額の増減推移を見るだけ」という超シンプルな方法です。
イオン銀行のiDeCo(イデコ)で選べる商品(投資信託のみ)
上表は、イオン銀行で取り扱いのあるiDeCo(イデコ)商品のリストです。数字はその商品の純資産総額の増減推移で、50億円以上の純増には色付けしています。これを見ると、商品によって増減に大きな差があることが分かりますよね。
純資産総額が増減する要因は次の2つです。
①集まったお金を運用することで資産が増える or 減る
②その商品にお金を託す人(託した金額)が増える or 減る
①については言わずもがな、②についても増えることはメリットが大きいです。なぜなら、そこにはあなた以外の個人投資家の方々が、「どこに投資しているか?」「何に投資しているか?」「運用スタイルはどうか?」「信託報酬は他と比べてどうか?」等々の数ある診断ポイントをすべて検討し尽くした結果が織り込まれているからです。
多くの個人投資家が「買うに値する」とジャッジした商品は大きく増え、他はそれなりの増減にしかなりません。
また、純資産総額の安定した純増は、繰上償還リスクの軽減にもつながります。繰上償還とは、あまり人気の出なかった商品の運用を途中で打ち切ることです。せっかくiDeCoで長期投資を始めたのに、売り手の都合で途中で打ち切られては、たまったもんじゃありません。
つまり、「純資産総額の増減推移を見る」ことは、初心者の方が最低限の労力で良い商品に巡りあうための、最適解と言えるのです。
イオン銀行のiDeCo(イデコ)おすすめ商品ランキング
ではここから、「純資産総額の増減推移」を基にしたイオン銀行のiDeCo(イデコ)おすすめ商品ランキングを発表します。投資信託に関する書籍も執筆されたFP頼藤太希さんによるワンポイント解説もあわせてお届けしますので、どの商品にしようか検討中の方はぜひ参考にしてください。
イオン銀行の商品ラインナップは、同じく毎月の口座維持手数料が最安水準であるSBI証券(セレクトプラン)や楽天証券、マネックス証券等と比べるとやや見劣りする印象です。
その中から、あえてランク付けするのであれば、やはり近年継続して50億円以上純増している商品をピックアップしたくなります。
この「継続して順調に増えている点」は評価に値します。というのも、単年だけの大きな純増は、人気が一過性のものだったり、その年だけ特別なキャンペーンが行われた可能性があり、真の実力でないことも考えられるからです。
1位たわらノーロード 先進国株式
アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックをはじめ、海外の名だたる先進国企業の株に投資する商品です。米国株式を6割強組入れています。業種で見ると、上位3業種はソフトウェア・サービスが11.95%、医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンスが7.84%、メディア・娯楽が6.95%となっています。
同ファンドは、MSCIコクサイに連動した値動きを目指して運用を行います。ポートフォリオにおける個別銘柄の構成比率との差(アクティブウェイト)を一定以内に抑えた上で、計量モデルを用い、MSCIコクサイとの乖離を抑えます。日次・月次で乖離を管理し、必要な場合には速やかに銘柄入替や組入比率の調整を行っています。
純資産総額は800億円強と潤沢であり、信託報酬は同種ファンドの中で十分に低い水準です。
2位ひふみ年金
東京センチュリー、ソニー、ショーボンドホールディングスなど国内の大型株に80%程度、国内の中小型株に8%程度、残りの12%は海外株に投資しています。銘柄選定にあたっては、財務指標や株価情報などの数値に表れる部分はもちろんのこと、経営方針や戦略など数値に表れない部分も調査・分析の上、独自要因で成長を遂げる企業を発掘しています。
2017年までの過去5年運用実績は年率20%超と、驚異的な成績を残していたこともあり、テレビ東京の番組『カンブリア宮殿』に取り上げられました。それがきっかけで、急激に純資産総額が増え、運用資産の割合は中小型株から大型株へシフトしました。
3位One DC 国内株式インデックスファンド
トヨタ自動車、ソニー、ソフトバンク、三菱UFJフィナンシャルグループ、日本電信電話(NTT)など国内の有力企業の株に投資する商品です。業種で見ると、電気機器が14.2%、情報・通信業が8.7%、輸送用機器が7.4%の順となっています。
同ファンドはTOPIXに連動した値動きを目指して運用を行います。ポートフォリオにおける個別銘柄の構成比率との差(アクティブウェイト)を一定以内に抑えた上で、計量モデルを用い、TOPIXとの乖離を抑えます。日次・月次で乖離を管理し、必要な場合には速やかに銘柄入替や組入比率の調整を行っています。
設定来、順調に資金が流入し純資産総額は475億円と堅調です。信託報酬は同種ファンドの中で最安水準です。
まとめ
ここまで、「iDeCoの商品(投資信託)の選び方」「イオン銀行のiDeCoおすすめ商品ランキング」を解説してきました。
「純資産総額の増減推移を見るだけ」という超シンプルな方法も含めて、「これなら選べそう!」と思っていただけましたでしょうか?
お伝えしたとおり、イオン銀行のiDeCo(イデコ)は毎月の口座維持手数料が最安水準で、かつ365日イオンのショッピングセンターにある店舗で相談できる安心感が魅力です。
反面、同じく毎月の口座維持手数料が最安水準のSBI証券(セレクトプラン)、楽天証券、マネックス証券と比べて、商品ラインナップはやや見劣りします。
窓口での相談を重視するか、商品ラインナップにこだわるか、人の価値観は千差万別です。あなたもご自身の価値観を大事にして、自分にピッタリの金融機関でiDeCoを始めてくださいね。
今回、解説いただいたのは
マネーコンサルタント・頼藤太希さん
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月250万PV、200万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。
『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)、『入門 仮想通貨のしくみ』(日本実業出版社)、『人気FPが教える! 稼げるスマホ株投資』(スタンダーズ)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。
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