※掲載内容を最新情報にアップデートしました(2021/1/18)
マネックス証券でiDeCo(イデコ)を始めることは良い選択です。毎月の口座維持手数料が最安水準なのはもちろんのこと、商品ラインナップも他と比べて優れています。でも、いざ始めるとなると「投資信託の知識がなくて、どの商品を選べばいいかわからない……」と、悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、マネックス証券のiDeCo(イデコ)おすすめ商品を厳選してご紹介します。投資信託に関する書籍も執筆されたFP頼藤太希さんによるワンポイント解説もあわせてお届けしますので、どの商品にしようか検討中の方はぜひ参考にしてください。
iDeCoの商品(投資信託)の選び方
マネックス証券のiDeCo(イデコ)おすすめ商品をご紹介する前に、まずは商品(投資信託)の選び方について触れておきましょう。
世の中には、投資信託の選び方を教科書的に伝える人が数多くいます。それによると、
- 「どこに投資しているか?」
- 「何に投資しているか?」
- 「運用スタイルはどうか?」
- 「信託報酬は他と比べてどうか?」
- 「過去の運用実績はどうか?」
- 「純資産総額の規模は?」
等々、すべて調べ尽くす必要があるそうです。
しかし、これをすべて調べて優劣をつけるなんて、初心者が容易にできますでしょうか。なかなか難しいですよね。そんな時におすすめしたいのが、「純資産総額の増減推移を見るだけ」という超がつくほどお手軽な方法です。
マネックス証券のiDeCo(イデコ)で選べる商品(投資信託のみ)
上表は、マネックス証券で取り扱いのあるiDeCo(イデコ)商品のリストです。数字はその商品の純資産総額の増減推移で、50億円以上の純増には色付けしています。これを見ると、商品によって増減に大きな差があることが分かりますよね。
純資産総額が増減する要因は次の2つです。
①集まったお金を運用することで資産が増える or 減る
②その商品にお金を託す人(託した金額)が増える or 減る
①については言わずもがな、②についても増えることはメリットが大きいです。なぜなら、そこにはあなた以外の個人投資家の方々が、「どこに投資しているか?」「何に投資しているか?」「運用スタイルはどうか?」「信託報酬は他と比べてどうか?」等々の数ある診断ポイントをすべて検討し尽くした結果が織り込まれているからです。
多くの個人投資家が「買うに値する」とジャッジした商品は大きく増え、他はそれなりの増減にしかなりません。
また、純資産総額の安定した純増は、繰上償還リスクの軽減にもつながります。繰上償還とは、あまり人気の出なかった商品の運用を途中で打ち切ることです。せっかくiDeCoで長期投資を始めたのに、売り手の都合で途中で打ち切られては、たまったもんじゃありません。
つまり、「純資産総額の増減推移を見る」ことは、初心者の方が最低限の労力で良い商品に巡りあうための、最適解と言えるのです。
マネックス証券のiDeCo(イデコ)おすすめ商品ランキング
ではここから、「純資産総額の増減推移」を基にしたマネックス証券のiDeCoおすすめ商品ランキングを発表します。投資信託に関する書籍も執筆されたFP頼藤太希さんによるワンポイント解説もあわせてお届けしますので、どの商品にしようか検討中の方はぜひ参考にしてください。
1~5位まで、見事にすべてeMAXIS Slimシリーズの商品となりました。
同シリーズは運用会社の三菱UFJ国際投信が、「将来にわたって業界最低水準の運用コストを目指す」と宣言していることから人気を集めています。結果、ご覧の通り色んな種類のファンドで純資産総額を伸ばしており、今後も安定した資金流入が見込めると思われます。
1位eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
S&P500は米国の大型株500社で構成される指数で、「投資の神様」ウォーレン・バフェットが積極投資を推奨する指数としても有名です。この商品は、そのS&P500に連動した値動きをする商品になります。身近な指数が対象ですので、わかりやすいというのも特徴の一つ。米国の中小型株には投資をせず、マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェイスブック、バークシャーハサウェイ、グーグル(アルファベット)など米国の大型株だけに投資します。
2位eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックなど海外の名だたる先進国企業の株に投資する商品です。米国株式を6割強組入れています。MSCIコクサイに連動した値動きをします。取扱金融機関が多く人気の商品です。「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンド」と謳っている通り、低コストで先進国株式に運用することができます。月ごとの資金流入も堅調で純資産総額も右肩上がりとなっています。
3位eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本、新興国を含む全世界の大型・中型株に幅広く投資を行うインデックスファンドです。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する運用成果を目指して投資を行います。同種ファンドの中で最安水準の信託報酬を目指すことでおなじみのeMAXIS Slimシリーズですが、例にもれず本ファンドも非常に低コストで全世界に投資が可能です。本当によい投資信託を選ぶイベント「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」で1位に選ばれています(2年連続2回目)。
4位eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・国外のリートの8資産へ投資する商品です。株式型ファンドと比べ価格変動を抑えられるので、リターンよりもリスクに備えた堅実な資産運用がしたいという人にオススメです。各資産はそれぞれのベンチマークに連動した運用を行います。これ1本で国際分散投資ができ、リバランスもお任せできるので、ほったらかし投資に向いている商品と言えます。
5位eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
中国、韓国、台湾、インドや南アフリカなどの新興国の株式に幅広く投資を行うインデックスファンドです。MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する運用成果を目指して投資を行います。最大の魅力はコストの低さです。同じ指数をベンチマークにする新興国株式ファンドの中で最安水準です。新興国株式はリターンが高くなる分、リスクも大きくなる点に留意しておきましょう。
まとめ
ここまで、「iDeCoの商品(投資信託)の選び方」「マネックス証券のiDeCoおすすめ商品ランキング」を解説してきました。
「純資産総額の増減推移を見るだけ」という超お手軽な方法も含めて、「これなら選べそう!」と思っていただけましたでしょうか? iDeCoをきっかけに投資の入口に立った初心者のために、なるべく分かりやすく伝えたいとの一心から企画構成したので、そう思っていただけると大変うれしく思います。
また、マネックス証券のiDeCo商品ラインナップは、とことん低コストにこだわっている印象を受けます。『iDeCo(イデコ)をやるならマネックス証券をおすすめする3つの理由』の記事にて詳しくまとめていますので、よろしければご一読ください。
あなたもこの記事を参考に、マネックス証券のiDeCoで投資をはじめてみませんか?
今回、解説いただいたのは
マネーコンサルタント・頼藤太希さん
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月250万PV、200万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。
『SNS時代に自分の価値を最大化する方法』(河出書房新社)、『入門 仮想通貨のしくみ』(日本実業出版社)、『人気FPが教える! 稼げるスマホ株投資』(スタンダーズ)など著書多数。
日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。
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